大家さんとインパール作戦のテレビ
昨年の夏のこと
NHKでインパール作戦の特集をやっていました。
インパール作戦の名前も知っていたし、
たくさんの死者が出たことも知っていたけど
その悲惨さ・無謀さは想像の範疇を超えていました。
大家さんも同じ番組を見たようで
昨夜インパール作戦のテレビを見た。牟田口廉也司令官はその後、私どもの校長だった。最後まで、自分の考えは間違っていないと言っていた。正常な判断ができなくなっていた。
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) August 16, 2017
え?
まさかのお知り合い?
このツイートの後、大家さんにお話を聞いたのですが
日本本土に戻り、
現代の校長先生のように
横断歩道で交通安全に気を配る…なんて気さくな感じではなく
なんとか式(名称を忘れました)の時に
目にしたことがある程度の、遠い存在だったようです。
「とても偉そうだった」
と言うようなことをおっしゃっていました。
そうですよね…階級社会の陸軍において
中将にまでなった人と学生。
平成の世の中の私たちには
想像もつかない隔たりなんでしょうね。
それでも
歴史に名を残す人と接点があるとか
人生の長さだけでなく厚みが違う…
大家さんの戦争がお嫌いなツイートも
こうした人生の経験を知ることによって
その深みを増している気がします。
我が家の娘の
「寝坊した~」
「電車遅れてる 泣」
「財布忘れた」
等々、親の顔が見たくなるツイートとは
波打ち際と駿河湾の最深部ほどに
深みに違いを感じます。
大家さんの若気の至り、続き
戦争がお嫌いな大家さんが
なんで「陸士」に進学したのか
ぐいぐいと聞いてしまったのですが…
その後この件についてのツイートが。
tt先日の敗戦のツイッターに絡んで、自分に向いていない軍人の学校へなぜ行ったのかPCの先生から改めて聞かれた。若気の至りでしょうと答えたが先日の死刑囚でまた話題になったオーム真理教に似ている。オームどころか世の中の流れが戦争一筋だった。
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) August 4, 2018
戦争については、
テレビや映画や小説でしか知識がなく
家族の戦争体験も、
それほど聞いたことがない私には
実感を持って「戦争一筋」が身に迫ってきません。
そこで、自分の世代に置き換えると…
世の中バブルなんで、海外旅行にも行かないとね~
行ったらブランドの〇〇買って来て~
なんて感じだったあの時代、
別にブランド品とか欲しいわけじゃないのに
なんだかうっかり買ってしまっていたのと
似てますか?
流されやすい私が、
大家さんと同時代の少女だったら
軍国少女になっていたかもしれませんね。
大家さんの若気の至り?
https://twitter.com/izunokuni1/status/1023112003408158720
エンディングノートに 今までの人生で一番うれしかったことは何ですか とあり、躊躇なく 敗戦 と書いた。陸士の生徒だった自分にとって、敗戦は これから自由になる思いでいっぱいだった。うんと勉強しようと思ったが成果が上がらなかったのが残念。
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) July 28, 2018
少し前の大家さんのツイートです。
ここにも聞きなれない「陸士」という言葉が。
これも大家さんに伺うと
在校中に戦争が終わり、
終戦でなく敗戦
このあたりにも大家さんの戦争に対する
お気持ちが伺えるような気がします。
そして!
躊躇など難しい漢字が出てくるのが
大家さんのツイートの特徴でもあります。
それにしても、
在校時から戦争がお好きでないようだったのに
なんでこの学校へ入学したのですか?
と聞いてみました。
すると
「若気の至りですね」
と笑顔で答えてくださいまいました。
水害と「まさか」
最近の大家さんのツイート
お盆で三界万霊供養祭をやった。大体予定した人たちが集まり、無事終了した。圧巻は式が終わった直後現れたお婆さんだ。昼間はホームステイに行き夕方予定を思い出したが場所がどこだか分らなかったとのこと。来てくれただけで大仕事一緒に食事をした。
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) August 2, 2018
意味のわからない言葉が…
三界万霊供養祭?
何でしょうか…
三霊万霊をネットで調べると
「この世のすべての世界の霊」とありました。
しかし、全然わからない。
そこで、大家さんに伺うと…
何十年か前にこの辺りを襲った水害の犠牲者を悼むために、
地区の皆さんがお盆に合わせて供養を行っているんだそう。
みんなで般若心経を唱えるそうです。
その会の名称が三界万霊供養祭とのことでした。
「遺族も高齢化して、参加者も少なくなった」
と大家さん。
「この間の広島の水害の時も言われてたけど
『まさか』という感じだったよ」
と当地を襲った水害についてお話してくれました。
大家さんのお住いの地区では、
「まさか」と思う位たくさんの方が亡くなったそうです。
その後、その場にいた人たちと
もし、再び水害に襲われたらどこへ避難するかを
語り合いました。
こうした心構えを、
水害経験者の大家さんのツイートをきっかけに
教えてもらった気がします。
そして、ツイートの中に気になる言葉が…
ホームステイ
おばあさんが昼間行って、夕方帰ってくるんだったら
デイサービス?
ステイつながりだと
三界万霊供養祭についてはぐいぐい聞きましたが
ホームステイについてはスルーしておきました。
大家さんと世界遺産反射炉
大家さんがTwitterを始めたばかりの頃
もう一つ目論んでいることがありました。
世界遺産の登録で反射炉が話題になっていますが、この反射炉の石垣の
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) June 19, 2015
石が慶応元年に払い下げになり、我が家で67枚買取、今、私が住んでいる家の土台石垣になっています。
厚さ一尺、幅2尺5寸、長さ3尺です。
このことを世間にお知らせしたいと話してました。
もたもたしていた反射炉が、世界遺産に決まって一安心。
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) July 6, 2015
うちの土台石も、反射炉の払い下げで話題になるかも
世界遺産登録後、更に期待も高まったのですが
その後ちっとも話題にならず、がっかりされていました。
それにしても、世界遺産の材料が家の資材になってるとか
よくわからないけど、すごい気がしますよね…
昔はぞんざいな扱いだったことも
このツイートから伺えます。
これは、ライトアップされていた時の
しっかりしてもらえて
更には夜なのにピカピカ☆
なんて気になりました。
大家さんは戦争がお嫌い
大家さんの初期のツイートです。
先日、歌声喫茶なるもので、軍歌だけ歌う店へ行ってきました
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) January 22, 2015
軍歌を歌うと元気ずけられるそうですが、私は切なさが先に立って、不覚にも、涙が流れました。2度と行くまいと思いました
歌声喫茶って私には未知の分野。
はっ、もしかしたら
一度大家さんにご一緒して、行ったことがあるあれ?
ある一軒家で、数人が集まって
歌の本を片手に、〇ページの××と、歌う曲を宣言。
ピアノの方はどんな曲でも弾けちゃって
その曲をみんなで声を合わせて歌ったことがありました。
これが歌声喫茶の正解かどうかはわかりませんが…
このツイートについて後日詳しく聞いたところ、
軍歌が好きなご婦人がいて
趣味が高じて開いた歌声喫茶なんだそうです。
と言うことは、皆で軍歌ばかりを声を合わせて歌うのかな?
大家さんはご友人に誘われて行ったそうなのですが
ご自身は戦争がお嫌いで
ちっとも楽しくなかった、と語ってくれました。
夏が近づくと、大家さんの戦争に関するツイートが増えます。
フォロワーが増えるとうれしい
大家さんの当初の目論見は
Twitterによってご自身のご商売を繁盛させることでした。
三倉
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) December 17, 2014
商会のホームページヲ見て電話をくれる人があればいいなと思います
でも、ツイートを続けるうちにお気持ちに変化があったようです
フォロワーが1人増えた。嬉しい
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) December 19, 2016
田圃を作ってくれる人がいない。今までつくってくれた人は、今年一杯で
断られた。先祖伝来の田んぼが、今や悩みの種
また1人フォロワーが増えたみたい
— 三倉商会☆大正生まれ (@izunokuni1) December 24, 2016
たとえ、増えて当全のような感じのフォロワーでも多くなったほうが良い
ご自身のツイートを
より多くの人に知ってもらうことに
喜びを感じるようになったみたいです。
Twitterではないのですが
普段の会話でも
「Twitterみてますよ」と声をかけられたなど
お話してくださいます。
大家さんがうれしいと私もうれしいです。